okicom、ドローン捜索に参加し回収をアシスト
株式会社okicom(本社:沖縄県宜野湾市、代表取締役:小渡 玠、以下okicom)は、ドローン捜索の航空支援依頼を受け、回収につながる重要な情報を提供することに成功しました。
経緯
okicomと協力関係にある団体に所属するU氏より、ドローンの操縦訓練中に機体が行方不明になり、捜索を支援してほしいと依頼を受けました。状況は以下のとおりです。
- 行方不明になった機体は仏Parrot社の固定翼タイプのドローンDISCO
- 操作ミスで防風林に接触して墜落
- 機体のカメラは損傷して撮影できず
- 機体からのGPS情報を元に、地上から捜索を行ったが、木や草、地形に阻まれて発見できず
計画
限られた時間で捜索を成功させること、捜索活動中に二次災害を起こさないようにするため、現地の状況把握を優先しました。
okicomが2015年から蓄積してきた空撮データから、捜索現場の地形の把握を行いました。
以下の動画は空撮データから生成した3次元点群データのイメージとなります。
捜索
墜落現場の上空でPhantom4を飛行させ、木にひっかかっていないか捜索を行いました。高いところに機体が存在しないことを確認できたので、続いて地表近くを捜索するため、Mavicで自動飛行・自動撮影を行い、3次元計測用の連続写真を取得しました。撮影した写真データはノートPCで開き、何か不自然なものが写っていないか確認をしました。
その結果、以下の写真に機体のようなものが写っていることを見つけることができました。
今後の展望について
捜索に参加した担当者は以下のように語っています。
「今回は運が良く、捜索を開始してから20分以内に発見することができた。3次元データを作るときは写真がそれぞれ90%ずつ重ねるように撮影していて、今回も同じように撮影した。時間短縮のため写真の枚数を減らすことも検討したが、木や草が複雑に生えていて、写真を多めにとる必要があると判断した。実際、今回の写真も、真上から撮影した時は木に隠れてよく見えなかったが、少し外れたところから撮影したものに、はっきり写っていた。今後は人工知能は活用して、写真から不自然なものを自動で抽出する仕組みを構築したい。今回得た知見を遭難者救助にも活用できるのではないか」
参考情報
okicomは那覇市と「災害時における無人航空機による災害応急対策活動に関する協定」を締結しています。この協定により、大規模災害時に、無人航空機(ドローン)による災害状況の把握とその報告などの災害応急対策活動の実施に協力を行うことが可能になります。また、危険な場所にも入れるドローンを利用し写真を撮影、その映像を重ね合わせることで災害の規模を計量的に図面化することが可能になります。
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